
養液土耕栽培システムを担当しております ” カシ ” です。
養液土耕システムは給水を、機器の制御のみでおこなっている場合がほとんどです。
何らかのトラブルで水が流れないと給水ができず、作物の生育に影響が出てしまいます。
今回はそんな「水が流れない場合」によく起こっているトラブルについてお伝えしたいと思います。

フィルターは水源から流れてくる砂やゴミなどの異物を取り除きます。
ただ、掃除をしなければフィルターの目が詰まり水が流れ辛くなり、場合によってはほぼ流れなくなることもあります。
フィルターに排水弁が備わっておりそこから水は問題なく出てくるが、フィルター以降の配管で水が流れている気配が無い場合はここを掃除してみましょう。
また、河川や池または地下水などの水を給水に使用している場合は時期や天候により水質が悪くなることがありフィルターも詰まりやすくなるので気を付けてください。

送水用のポンプが動かないと水は流れません。
ポンプが動かない場合は電気配線やポンプ自体に異常がある可能性がありますので、設置業者や最寄りの専門業者にみてもらいましょう。
また、送水ポンプは動いていても水が流れない場合もあります。
非自給式のポンプはケーシング内に空気が入ってしまうと水を吸い上げなくなりポンプが空回りする状態(エア噛み・エアロック)になります。
その状態を直すにはケーシング内に水を入れる「呼び水」をおこなう必要があります。
ケーシング内に空気が入ってしまう原因としては、ポンプの吸い込み口が水源から出る、吸い込み側の配管に亀裂、フード弁(逆止弁)の故障、などが考えられますので何度も呼び水をする必要があるようでしたら原因を取り除くようにしましょう。

電磁弁は流れる水を制御し、各圃場へ誘導します。
その電磁弁に異常があると弁が開かず、水を圃場へ送れなくなってしまいます。
弁が開かない原因としては、電磁弁コイルの破損、信号線の断線、制御機器の故障、コイル内の汚れなどがあります。
コイル内の汚れは電磁弁内部の掃除、特にコイル周辺をおこなう必要があります。
コイルの破損、断線、制御機器の故障に関しては、テスターなどを使い電気の流れを確認して判断できますが、電気が関わる修理ですので設置業者に依頼することをおすすめします。

上記のフィルター、送水ポンプ、電磁弁が主に水が流れない原因になる箇所になりますが、その他にも下記のような原因もあります。
【 配管の凍結 】
水が凍結して流れなくなります。対策として、凍結防止材や電熱線を使用して凍結させないようにしましょう。凍結した場合は気温が上がり溶けてくれるのを待つしかありません。
以前に冬季の栽培中に起こるトラブル対策の内容でブログを書いていますのでそちらもご覧ください。
【 点滴チューブの詰まり 】
泥やスライムと呼ばれる細菌の塊などにより、点滴チューブの穴が詰まり水が出なくなります。日々の給水により蓄積していくので変化は少量、気が付くと水量が落ちていることがあります。台風などで水源が汚れてしまい、給水した際に泥水が流れ穴が急速に塞がってしまう場合もあります。スライムによる詰まりの場合チューブクリーンを使用して洗浄して対処できますが、泥による詰まりには効かないのでチューブを交換しての対応となります。
【 バルブの開閉 】
単純ミスになってしまいすが、何らかの作業をおこなう際に水源などのバルブを閉めたまま忘れてしまうことがあります。普段はおこなわない作業をして閉めた場合は、忘れず開けるようにお気をつけください。
以上が水が流れない場合によく起こっているトラブルでした。
水は作物の生育には必須ですのでトラブルが無いことが一番ですが、もしもの時はこのブログを参考にしていただければ幸いです。
システムについて知りたいことやご意見がありましたらコメントをください。ブログの参考にさせていただきます。
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