
2026年6月30日 徳島トマト担当の、‟にし”です。 前回は、培養液分析について(植物の「声」を聴く? 培養液分析について(2026.3.6更新))ご紹介しました。 収穫もいよいよ大詰め!現在のトマトハウスの様子 さて、昨年秋から始まったトマトの促成栽培も、いよいよ最終盤を迎えています。 こちらが現在のトマトハウス①の様子です。 5月中旬から下旬にかけて「摘心(てきしん)」という作業を行い、6月下旬の収穫終了に向けて、今は収穫に専念しています。 最後のひと工夫!収量増&品質を守るための摘心 「摘心」とは、これ以上株を大きくしないために、茎の先端(生長点)を摘み取る作業のことです。摘心を実施することで、これまで株を大きくするために使われていたエネルギーを、果実を大きくするために活用することができます。 栽培研究センターでは、収穫する最後の花房のさらに上にある葉を2枚残して摘心を行いました。 なぜ葉を残すのかというと、これが天然の日よけになってくれるからです。 最終段の果実の上に葉の陰があることで、強すぎる日差しが果実に直接当たるのを防ぎ、夏場に増えやすい「裂果」や「日焼け果」を減らす効果が期待できます。 栽培終盤の課題:不良果との戦い このように、春から夏にかけては様々な対策を講じていますが、高温や強い日射などにより、どうしても不良果は発生してしまいます。 栽培研究センターでも、秀品として販売できる果実の割合(正常果率)が、1月29日時点では約54%だったのに対し、5月25日時点では約15%まで低下してしまいました。 ↓裂果 ↓日焼け果 ↓尻ぐされ果 不良果の内訳としては、裂果(果実がひび割れる)、日焼け果(直射日光で果皮が黄色っぽく硬くなる)、尻腐れ果(カルシウム不足などで果実の先端が黒く腐る)、規格より小さい小果などが多く見られました。 来シーズンに向けての改善点 今年は日中の直射日光を和らげるため、遮光カーテンを積極的に活用し対策を強化しています。 今回の状況から、冬から春、そして夏へと季節が移るタイミングで、いかに迅速にハウスの管理方法を切り替えていくかが、収穫終盤の品質を維持する上で非常に重要だと改めて痛感しています。 ※日焼け果の対策については、昨年のブログでも詳しくご紹介しています。(徳島トマト 日焼け果発生(2025.6.27更新)) 収穫期間も残りわずかとなりました。最後まで少しでも良いトマトを収穫できるよう、私たちも熱中症に気を付けながら日々の管理に取り組んでいきます。 皆さんも、これからの季節、農作業やガーデニングの際は熱中症に十分お気を付けください。 つづく、、、