
2026年10月23日 2026年作がスタート!次なる挑戦へ 前作(2025年9月定植)の栽培を無事に終え、栽培研究センターのハウスでは、新たに約2,300株のトマトが定植されました。 前作の学びを活かし、さらに良い栽培方法を確立できるよう、管理をブラッシュアップしていきます。 さて今回は、栽培が終わったからこそできる、次作に繋げるための取り組みをご紹介します。 前作の撤去後に行った、普段は見ることのできない「地下部」の調査についてです。 土壌の物理性を評価!「三相分布」を調べてみました 植物が根を張り、水や養分を吸収するための大切な基盤である土壌。 その状態を示す指標の一つに「土壌の三相(さんそう)」があります。 土壌の三相とは「固相(個体:土の粒子など)」「液相(液体)」「気相(気体)」の3つのバランスのことで、この比率が土の硬さや水はけ、通気性といった物理性を左右します。 一般的に、理想的な比率は固相:液相:気相が5:2:3、もしくは5:3:2といわれています。 前作では土耕栽培の試験区も設けていたため、撤去後にこの三相分布を測定してみました。調査には、こちらの「コアサンプラー」という器具を用います。 これは、決まった体積(100cc)の土壌を、構造を壊さずにそのままの状態で採取するための道具です。採取した土壌の重さを、乾燥させる前と後で測定することで、三相の割合を算出する仕組みです。 根の調査方法をアップデート! 昨年のブログでもご紹介しましたが、以前は根の張りを調べるために「引き抜き試験」を行っていました。 しかし、この方法では、根張りが良い株ほど培地ごと持ち上がってしまい、正確な測定が難しいという課題がありました。 また、根をきれいに洗って調査しようにも、ヤシガラ培地だと繊維に根が固く絡みつき、分離させるのが非常に困難です。 そこで今回は調査方法をアップデート! 培地をブロック状に切り出してその断面を観察し、さらにブロック内の根を丁寧に洗い出して重さを測定する、という昨年よりも直接的で定量的な方法を試みました。 地下部の観察から見えてくること 実際に調査してみると、試験区によって土壌の物理性や根の張り方が異なり、それが収量と連動しているケースも確認されました。 栽培期間中は見ることができない地下部を観察することで、「なぜ収量が伸びたのか」「この栽培管理は根にどう影響したのか」といった結果の背景を、より深く考察することができます。 見えない部分のデータは、次の栽培を成功させるための貴重なヒントの宝庫です。地道な作業ではありますが、より良い栽培法確立のため、コツコツと取り組みます。 つづく、、、