7月1日
イチゴ栽培ブログ第31回です。
挿し苗の作業を行いましたので、作業内容を紹介したいと思います。
まず、親株から伸ばし続けていたランナーを株元で切り離します。
すぐランナー調整の作業をするのであればコンテナやバケツに集めれば良いですが、
そうでなければ濡らした新聞紙を入れたビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
冷蔵庫に保存していれば1か月程度は持ちますが、病気が蔓延したり、徐々に腐ったりするのでなるべく早く使用しましょう。
ランナーは親株に近いほうから太郎苗、次郎苗、三郎苗…と呼びますが、太郎苗は病気の心配があるため、あまり使いません。なるべく次郎苗以降を使うのがお薦めです。
切り離したランナーをポットに挿すために、1つ1つに切り分けていきます。親株側のランナーは10cm程度残し、次の子株(次郎苗であれば三郎苗)側のランナーは根元で切ります。
また、過剰な蒸散を防ぐために葉は2.5~3枚程度に調整します。株元の小さい葉も病気の原因となるため取り除きましょう。
苗は大きすぎると根が伸びにくいため、活着しづらく、小さすぎると活着する前に枯れてしまうため、根が少し出ている中程度の苗を使うのがお薦めです。
調整が終わったら、培地を詰めたポットやトレーに挿していきます。挿すときはランナーピンで固定するのですが、深くならないよう気を付けます。
具体的には調整した苗を培地に置き、それ以上は深くならないようにします。培地に挿した後は活着するまで頭上から頻繁に潅水します。
潅水のやりすぎは病気に繋がるので、最初の3日間は30分おきに、次の3日間は1時間おきというように徐々に潅水する間隔をあけていきましょう。
最終的には午前中1~2回の頭上潅水、あるいは点滴チューブでの潅水に切り替えます。
過剰な潅水は病気にかかりやすくなるため、潅水はできるだけ午前中に終わらせましょう。
つづく…
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