4月28日
イチゴ栽培ブログ第27回です。
下の写真は4月中旬のハウス内の様子です。
全体的に葉色が濃く、肥料が効きすぎている状況です。
前回書いたように非常に薄い液肥で管理しているのですが、この状態では、さらに濃度を下げる必要があります。
ただ、これ以上施肥濃度を下げた場合、食味(糖度)の低下が心配で、下げるのを躊躇しているところです。
さて、今回は弊社で栽培しているイチゴの収量データをお見せしたいと思います。
具体的な数字を開示することは難しいため、さちのかを基準として、各品種を相対値で示します。
以前のブログでご紹介したように、今年は様々な品種を栽培しており、品種によって収量や糖度、果実品質は大きく異なり、栽培している側としてはとても興味深いです。
収量に関しては今のところ最も収量が多いのはかおり野で、さちのかの2倍近い収量となっています。次いで、恋みのり、紅ほっぺといった順になります。
反対に収量が少ないのは女峰、次いで越後姫の順です。最近の品種は収量と味を兼ね備えたものが多く、他の品種と比較してやや古い品種である女峰は最も少ない結果となりました。また、越後姫は晩生の品種であり、収穫が1月からになるため、収量が少ないのは仕方ないですね。
イチゴの栽培において、収量は最も重要な要素になると思いますが、味も同じくらい重要な要素になります。以前、研究所で行った食味比較試験ではさちのかを最も美味しいと感じた人が多くいました。収量に関してはさちのかは3番目に少ないですが、食味が良いことと果実硬度が高く棚持ちがいいため高値で売買されることが多く、収量が多い他の品種と比較すると収入面での違いはあまりないのかもしれません。
糖度に関しても後々紹介したいと思いますので、お楽しみに。
つづく、、、
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