2022年3月18日
イチゴ栽培ブログ第21回です。
3月中旬になり、気温が上がってきました。
今回は今の時期から増え始めるハダニ対策について書いていきます。
他の害虫と同様にハダニは気温によって活動が制限されるため、3月~11月は増えやすく、12月~2月の厳寒期は増えにくい傾向があります。しかし、ハウス内は厳寒期でも十分な暖かさがあるため知らず知らずのうちに増殖していることもあります。当圃場では有機JASに適合するサフオイル乳剤という農薬を主に使ってハダニ類のコントロールをしています。
基本的には発生初期にサフオイル乳剤および天敵(ミヤコカブリダニあるいはチリカブリダニ)で対応し、抑えきれなかったら他の農薬で対応します。
サフオイルの特徴は①成虫と卵の両方に効果がある、②天敵であるカブリダニ類には影響が少ないという点です。
イチゴにはうどんこ病に対する殺菌効果もあるため、サフオイル乳剤をより効果的に使うためには散布時に展着剤も入れます。
そうすることで、薬液がより広がりやすくなり、効率的にハダニを抑えられます。また、サフオイル乳剤は食用油としても使われている紅花由来の油を主成分としているため、農薬が気になる方にも安心してお使いいただけます。
興味のある方はサフオイル乳剤の特設ページがありますので、そちらもご覧ください(特設ページ:https://www.oat-agrio.co.jp/oat_suff/index.html)。
つづく、、、
※名前とメールアドレスは公開されることはありません。