5月20日
イチゴ栽培ブログ第29回です。
気温が上昇し、そろそろイチゴの栽培の終わりが見えてきました。
さて、以前のブログ記事で記載したとおり、弊社で収穫したイチゴ糖度の測定結果を今回はご紹介します。
下図がさちのかを基準とした1月および4月に収穫した各品種の果実の相対的な糖度です。
越後姫やよつぼし、紅ほっぺは1月と4月ともにさちのかと同等の糖度でしたが、その他の品種は4月に大きく下がってしまいました。
糖度に関しては品種特性と収穫時期が大きく寄与しますが、今回の栽培ではやや施肥濃度が濃すぎたために栄養生長に傾いてしまい、それが原因で糖度が落ちてしまったと考えられます。
さちのかが基準にはなりますが、よつぼしや越後姫、紅ほっぺは1月と4月で差が少ないことからこの2品種は安定した食味であると考えられます。
果実の糖度に関しては上記で述べたように気温が大きく関与しており、温度が低いと果実の成熟日数が増え、そのぶん栄養がいきやすくなり糖度が高くなります。
逆に、温度が高いと果実はすぐに成熟してしまうため、供給される栄養が少なくなり糖度は低くなります。そのため、春先以降は出来るだけハウス内温度を
低く保つことが重要となりますが、日射量が増えるとどうしてもハウス内温度は高くなるため糖度を維持することは難しいですね。
弊社では徒長抑制および糖度向上を目的に春先からホスプラスを散布しています。ホスプラスには亜リン酸が入っており、
亜リン酸はリン酸よりも生殖生長を促す効果がありますので、ご興味のある方は是非一度使ってみてください。
つづく…
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