徳島トマト担当の、‟たに”と申します。
【徳島トマト 定植(2024.09.18更新)】でご紹介した通り、弊社では3つのハウスでそれぞれトマトの試験を行っています。
私はそのうち【トマトハウス②】を担当しています。
今回は、【トマトハウス②】について、現在の状況と日々の病害虫防除の様子をお届けいたします。
ー現在の状況ー
【トマトハウス②】では約2アールほどの敷地で300株のトマトを栽培しています。
2024年8月28日に定植をし、10月16日現在は第5花房が開花し始めたところでかつ、第1,2花房の果実が膨らんでいる状況です。
順調にいけば10月末ごろに収穫が始まると予想しています。
ー病害虫の防除ー
8月の定植から【トマトハウス②】での病害虫発生状況は以下の通りです。
コナジラミ:たびたび見られるが、コナジラミが原因の黄化葉巻病の発生などは起きていない。
ハスモンヨトウ:1匹だけ発生して加害。
その他害虫、病気の発生は見られない。
→コナジラミ防除
【トマトハウス②】では主にサフオイル乳剤を用いてコナジラミの防除を行っています。
サフオイル乳剤は物理的に作用するタイプの剤であり抵抗性が発達しにくいこと、
使用回数制限がなく、また収穫前日まで使用できること の特長を持っているので使いやすくとても重宝しています。
週に1度サフオイル乳剤を散布することを基本に、特にコナジラミの発生量の増加を感じた時には他の化学合成農薬をさらに混用して散布しています。
高温時の散布は薬害のリスクを高めますので、涼しく風通しのよい朝方に散布することを心がけております。また薬液が乾きにくい状態も、薬害のリスクを高めますので、速乾性の高い展着剤を加用しています。
おかげさまでコナジラミを多発させることなく栽培できているかなと感じています。また、9月は残暑も厳しかったですが、薬害の発生はありませんでした。
このサフオイル乳剤ですが、コナジラミに対して殺卵効果があることも確認されています。
先日行われた(2024年3月)第68回日本応用動物昆虫学会大会にて、弊社研究員がその殺卵メカニズムについて発表しました。最近の新発見ですのでご紹介します。
おしり(尾端)がひっかかって孵化が失敗するのは面白いですね^^
→ハスモンヨトウ
今年は全国的にハスモンヨトウなどの発生が多くなると予想されており、徳島県も注意報が出ています。【トマトハウス②】では防虫ネットのおかげで、ハスモンヨトウなどの害虫の発生は普段あまりないのですが、1匹紛れ込み加害しておりました。
→その他 病気など
隔週頻度で殺菌剤を予防的に散布しています。また、雨が続くような予報の時は意識的に散布しています。現時点では病気に困らず栽培ができています。
今後も予防的防除を基本として、栽培管理を行っていきます。
つづく、、、
宮崎農場のご紹介
2024.10.11
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