2024年12月6日
徳島トマト担当の ‟たに” です。
前回はトマトハウス②について、防除の様子(徳島トマト 防除(2024.10.16更新))をお届けいたしました。
約2カ月が経った、現在のトマトハウス②の様子がこちらです。
収穫が10月下旬から始まり、現在3~4段目を収穫しています。
今回の栽培は12月末ごろに終了し、1月初旬には新しい栽培をスタートする予定です。そのため、11月上旬ごろに7段目果房上に2枚葉を残す形で摘芯を行いました。(写真は12月4日時点)
12月末に試験を終了することが決まっており、これ以上実をつけても収穫できないので、「肥料の節約」、「収穫できる実に栄養を集中させる」、「管理のしやすさ」などから摘芯をします。
ところで何段で摘芯するかの大まかな目安として、「積算温度による生育予測」が有用です。
積算温度とは、植物とくに農作物の生育に要する熱量を表す目安の一つです。生育日数の各日の平均気温の積算値で表し、単位は度(℃)日となります。
積算温度でトマトがどれだけ生育するかを予測できます。生育予測目安ですが、【開花してから次の果房が開花するまで 積算温度210℃日】、【開花してから収穫まで 1100℃日】と言われています。
実際に生育予測してみましょう。第1段果房の開花が9月16日でした、開花日から徳島の平均気温の積算温度が1100となるのは11月10日となります。
あれ?
収穫開始は10月下旬でした。予測からズレています。なぜでしょう?
原因は今年の秋が平年より暖かかったからです。徳島県の10月の平年平均気温は19.3℃、2024年の平均気温は21.9℃でした。3℃近く暖かかったです。2024年の日平均気温で計算すると10月30日で積算温度が1100℃日となり、合致しています。年によって気温は変動するため、生育予測を活用しつつ、栽培期間中に補正する必要があります。
このように栽培において温度は非常に重要な要素です。
トマトは13℃以下になると着果や生育が悪くなるといわれています。トマトハウス②では最低気温が13℃を下回るようになった11月中旬ごろから暖房をいれています。
暖房を入れることで、無暖房と比べ、収穫までの日数が短くなります。
気づけば今作の終わりも見えてきましたが、今後も油断せず栽培管理を続けていきます。
つづく、、、
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