徳島いちご 自動生育診断システムについて

2025.01.30

2025年1月28日

新年のご挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いします。

徳島いちご担当の ” ざわ ” です。 

12月から採れ始めた1番果の収穫は終盤を迎え、2番果が肥大、3番花が出蕾している状況です。

アグリオいちごマスターの生育診断メッセージ

最近の生育診断メッセージは、下記の通りです。

〈樹勢が弱めです。流量の設定を上げてください。サンピ833neoまたはリダバイタルを散布してください。電照の照射時間を長くしてください。 地中温度が低いです。培地加温装置を確認してください。本日、自律制御が発動されます。〉

この圃場では、生育診断カメラを本圃の中央に設置しています。この付近の様子がこちらです。

アグリオいちごマスターの自動生育診断システムでは、草姿の状態とこれに対するアドバイスを毎朝6時に栽培者のもとへメールでお知らせします。

今回は樹勢が弱いことに対するアドバイスとして、以下の3つが提案されました。

①流量の設定を上げる

②サンピ833またはリダバイタルを葉面散布する

③電照の照射時間を長くする

流量の設定を上げると、それに応じて水と肥料の施用量が増加しますが、今回は給液回数を増やすことで、水と肥料を多くして、週1回リダバイタルの葉面散布を実施しようと思います。また次の投稿で経過報告をしますのでお楽しみに。

今回、電照の照射時間は変更しません。

自動生育診断システムにおけるカメラ位置の重要性

なぜ、電照の照射時間を変更しないことにしたのか。

この写真をご覧ください。

電照の真下にある列の草姿は、全体的に葉が立っていて中央の生長点付近が葉に隠されています。

一方、電照の真下にいない列の草姿は、全体的に葉が寝ていて中央の生長点付近がよく見えます。

この圃場で使用している照明は、真下の方向には光がよく届きますが、真下以外の方向へ拡散しにくいという特徴があります。生育診断用カメラを設置した場所は、電照の真下ではない列であったため、電照の真下よりも草姿が弱くなっています。診断メッセージのアドバイス通りに電照時間を長くすると、電照の真下に位置する株が徒長してしまいます。

以上のことから、電照の照射時間を長くするというアドバイスを無視することにしました。

ハウス面積が大きければ、このような生育差が生じやすくなると思います。生育診断メッセージを活用するためには、まずカメラの設置場所を適切な位置に設定することが重要となります。

アグリオいちごマスターの自動生育診断システムをご利用の際は、どこの場所が生育条件が悪すぎず、良すぎず、偏りがなくバランスが取れるかをご検討の上、カメラを設置して頂ければ、栽培支援サービスとしての効力をより発揮できるかと思います。

アグリオいちごマスターの自動生育診断システムにご興味を持たれた方は、最寄りの弊社営業所へお問い合わせください。

つづく、、、。

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