こんにちは。徳島いちご担当の ”ざわ” です。
現在のハウスの様子がこちらです。
11月29日から収穫が始まり、現在は週2回で収穫を行っております。
本日収穫したいちごの総収量は、約1.6 kgで、収穫トレー1枚に収まる程度でした。
これから収穫量が増えていき、収穫・調査・選果・箱詰め作業が本格化していきます。
いちごが採れ始めると、日々の栽培管理により一層力が入りますね。
今回のブログでは、いちごの促成栽培における温度管理の重要性と普段どのように温度管理をしているかについて、ご紹介します。
まず、いちごの果実の大きさを決定する要因には、①痩果数と②果実成熟日数があります。さらに、これら2つの要因は、温度とも密接な関係があるため、大きないちごを収穫するには、温度管理が重要となるのです。
①痩果は、いちごの粒の部分を指します。花の状態の雌しべ(めしべ)が、受粉後に果実となった姿でこの粒の中に種が内包されています。ちなみに、一般的にいちごの果実と呼んでいる部分は、偽果であり、一見すると果実の様に見えますが、実際は花の一部や他の部分が果実上に成長した姿です。いちごの場合は、茎の先端の花床(かしょう)と呼ばれる部位が成長して偽果となります。
いちごの実は、痩果の数=雌しべの数が多ければ、大きくなることが知られており、雌しべの数は、花芽分化から出蕾までの花芽発育期に決まると言われています。いちごの促成栽培における第一果房の花芽発育期は9月、10月、11月頃で、ハウス内の日平均温度が比較的高い時期ですが、この時期に、ハウス内平均温度をできる限り低く保つほど痩果数が多くなり、果実重も大きくなるという報告もあります。
②果実成熟日数は、長い方が果実重が大きくなります。この日数は、以前の投稿にもありました通り、積算温度で決定されるため、ハウス内温度が低い方が、じっくりと大きい実に成長させることができます。
以上のことから、いちごの促成栽培で高収量を目指すには、ハウス内の温度を昼夜問わずモニタリングしながら管理していくことが重要となるのです。
そこで、当圃場では、弊社が提供する、定額制栽培トータルソリューションサービス 「アグリオいちごマスター」の環境モニタリングを活用しています。
培地中の土壌水分・EC・地中温度、ハウス内の温度・湿度・飽差・CO2濃度を、リアルタイムで確認することができます(下画像)。
また、日付と期間を指定して、各数値の推移をグラフで確認することもできます(下画像)。
このような環境モニタリングシステムにより、
狙った通りの温度管理が出来ているのか、昨年と比べて今年はどうか、などを
簡単に確認しながら、栽培管理に活用することができます。
アグリオいちごマスターのサービスについてご興味持たれた方は、
紹介動画がありますので是非ご覧ください。
つづく、、、
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