2024年9月13日
徳島トマト担当の、‟にし”と申します。
これまで本ブログでは、いちごの栽培情報をお届けしてまいりました。
弊社OATアグリオは、試験目的に応じて様々な作物の栽培を実施しており、その中でも特に栽培面積の広い作物が、いちごとトマトになります。
そこで今週からいちごに加え、トマトの栽培情報発信もスタートいたします。
弊社で主にトマト栽培を実施しているのは以下の3つのハウスになります。
【トマトハウス➀】
栽培研究センターの正門前・いちごの直売所の横に位置するハウスです。
元々は土耕栽培用のハウスでしたが、今年の7月~8月にかけて改装工事を実施し、今作が初の隔離栽培試験となります。
【トマトハウス➁】
こちらは、これまでいちご栽培情報をお届けしてきましたハウスの一角に位置しています。
元々いちごの育苗に使用していたスペースを、今年よりトマト用に改装し、栽培を実施しております。
【トマトハウス➂】
こちらはトマトハウス➁の北側に位置するハウスです。
3つのハウスの中で、唯一、昨年より継続して栽培を実施しているハウスです。
今回は、トマトハウス➀について、定植準備から定植後の苗の生長の様子をお届けいたします。
他の2つのハウスについても、後日情報をお届け予定ですので、お楽しみに、、、
トマトハウス➀には先日、4.8aほど(作付面積は3.6aほど)の敷地に、640株のトマトの定植が完了しました。
今回、定植までにおこなった作業は以下の通りです。
・ 給液機(TT機)の設置・配管・点滴チューブ取り付け
・ 培地(ヤシガラ)詰め・洗浄・バッファリング
・ マルチ張り・定植穴あけ
今回は、全て新品のヤシガラを使用するため、ヤシガラの洗浄・バッファリングを念入りに実施しました。
ヤシガラの洗浄栽培ベットにヤシガラを充填し、栽培ベットに水道水を溜め→流す作業を2回、栽培ベットに「タンクミックスB」希釈液を溜め→流す作業を1回、実施しました。
この作業により、ヤシガラを安定させて窒素飢餓などを防ぎ、定植後の初期生長の安定を図ります。
2024年8月28日
定植当日は午前中に苗が届き、午後から定植作業を実施しました。
粒状の殺虫剤を株穴の培地に混ぜ、その上からトマト苗を定植します。
今回は5人で作業をし、半日ほどですべての株が無事定植されました。
定植直後のハウスの様子がこちらになります。
定植直後の株は、まだ葉色が淡く、茎も細い印象があります。
ここから3日間、回し水をおこない、苗の活着を図ります。
定植の翌日、苗の様子を確認すると、葉水がしっかりと上がっており、根が水をしっかり吸い上げられていることが確認できました。
さらに、苗の活着促進のため、OATアグリオのバイオスティミュラント資材「フルボディ」を1000倍希釈で潅注しました。
こちらが定植から約2週間後のトマトの様子です。
順調に生長し、定植当初と比較して、葉色が濃く、茎も太い、しっかりとした株になりました。
樹勢が強く、栄養生長に傾きすぎるリスクがあるため、今後は施肥潅水や手入れで適宜調整しながら栽培管理をしていきます。
つづく、、、
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