宮崎農場の『やぎ』です。
夏の暑さの影響で全国的にイチゴの収穫が遅れ、クリスマスの時期にイチゴが足りないと話題となっております。
宮崎農場も例外ではなく、昨年より収穫が遅れている状況です。
特に7月下旬、8月下旬に定植したイチゴは夏場の暑さの影響で株の状態が栄養成長に傾き、樹勢が強く花芽が遅れ非常にもどかしい日々が続いておりました。
現在は1番果の緑熟期~白熟期くらいの果実が多い状況です。1月上旬くらいから収量が増えるのではないかと思います。
12月16日頃からよつぼし1番果の頂果を少しずつですが収穫し始めました。
よつぼしの果実は写真のように、きれいな円錐型で鮮やかな赤色が特徴です。
今年は花芽が遅かったので、上記写真のようなきれいな果形だけでなく、下写真のような果形の乱れた果実が多くみられました。
このような果実は、形がニワトリのトサカに似ていることから鶏冠果(けいかんか)といいます。
花芽が遅い株ほど、鶏冠果が発生している傾向があります。花芽が遅い株は、体力があるため強い花を咲かせます。強い花は果実の基部が異常に発達しているので上写真のような果実を発生させます。
鶏冠果は食味に問題はなく、果実の重量は大きいです。しかし、パックの規格に合わず、商品価値としては劣ってしまいます。鶏冠果を減らすためにも来作はもっと花芽が早くなるように工夫したいと思います。
今作では、夏場に高温でイチゴが水を欲しがる⇒水を多く与える⇒株が徒長する⇒水・肥料をより欲しがるといったサイクルで、株が旺盛に生育していき、栄養成長から生殖成長への切り替えがスムーズにできなかったと思います。7月~10月の樹勢をコンパクトに維持することが来作の課題になると考えています。
平素より、当ブログをご愛読いただき誠にありがとうございます。
本日、12月24日が年内最後の更新となります。
2025年度も引き続き更新していきますので、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください。
つづく…
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