2024年9月11日
徳島いちご担当の、”ざわ” と申します。
前回の更新から約1年が経過しましたこと、大変申し訳ございません。
今週から、2024年度作のいちご栽培の様子をお届けいたします。
2024年現在の圃場の様子がこちらになります。
これまでに実施した作業内容は下記の通りです。
・培地消毒(8月上旬~中旬)
・耕耘(8月下旬)
・天地返し、植物残渣除去(8月下旬~9月上旬)
・ヤシガラ培地の補充(9月上旬)
・点滴チューブの点検と洗浄(9月上旬)
土壌消毒後に、プチ耕耘機(みのる産業)を使用して深さ6 cmで耕耘しました。
高設ベッドの栽培槽の底には、温湯管を敷いているので培地の奥底までは耕耘できません。
そこで、耕耘後に手作業で培地の底の部分と表面部分を入れ替える、天地返しを行いました。
培地の底の方は、表面よりも湿っていてやや硬いので、熊手を使って天地返しをします。
この時、クラウンや太い根などの残渣を取り除きながら作業を進めました。
今年で6年目のヤシガラと新品のヤシガラを比較すると、色や物理性の違いが一目瞭然ですね。
天地返しが終わったら、栽培ベッド表面から5~6 cm程の高さになるよう、
かまぼこ状に成形しながらヤシガラを補充しました。
ここで、栽培ベッド表面よりも培地表面を高くする、ということが重要なポイントです。
栽培ベッド表面と培地表面が同じ高さになると、
いちごが実をつけた時に、ベッドの縁で果柄が折れやすくなります。
どんなに美味しそうな見た目でも、果柄が途中で折れてしまうと、食味が悪くなります。
最後に点滴チューブをヤシガラ培地の上に載せて、
OATアグリオのチューブ洗浄剤「チューブクリーン®」を使ってチューブ内部の洗浄を実施しました。
今年の定植は9月26日を予定しています。
この日までに、ヤシガラの洗浄・バッファリング、マルチ張り、定植穴開けを進めていきます。
9月11日、現時点で水を流した時に得られた排液のECはおよそ1.0 dS/mでした。
流した水のECは0.1 dS/m以下だったので、
排液には、新品のヤシガラ由来の塩基が溶出してきたものと考えられます。
しばらくは排液ECが0.3 dS/m程度になるまでヤシガラの洗浄を続けます。
つづく、、、
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