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養液土耕栽培システム 灌水と施肥の制御機器

2026.01.07
  • 養液土耕システム

養液土耕栽培システムを担当しております” カシ ” です。 今回は養液土耕栽培システムでも大事な役割、灌水と施肥の制御を行う機器、液肥混入機についてお伝えしたいと思います。 作物を育てるには水と肥料が重要で、養液土耕栽培システムは人為的に水や肥料を調節して与え、安定した栽培を行う技術になります。その施肥や灌水作業を手助けしてくれるのがそれぞれの制御機器になります。 制御機器について 制御機器が無い場合は灌水を行うために農作業が中断されてしまいます。1圃場の給水が10分程度でも3圃場あれば30分、1日に2回水をあげれば毎日1時間以上の作業時間を必要とします。灌水の間に他の作業を行っていると水を止め忘れてしまうこともありますし、灌水自体を忘れてしまったり、ほぼ毎日の灌水が必要なため外出もままなりません。施肥に関しても施用する量を計測する時間や計測量のミスが気にかかります。 制御機器を使用すると自動で灌水が行われるので、農作業を中断せずにすみ、灌水忘れや止め忘れなどの人的ミスの軽減、日をまたぐ外出なども可能になります。施肥も時間をかけずに指定量を均一に施用しやすくなります。 10a当り100時間を超える作業時間が削減されたというデータもあります。(養液土耕栽培の特設サイト) また、自動で灌水を行ってくれるため、手動では手間のかかる少量多灌水での栽培も行いやすく、生育安定や収量増加を狙えます。 OATアグリオの液肥混入機 その灌水や施肥の制御を別々の機器で行うこともありますが、OATアグリオではそれぞれの機器を1つに合わせた液肥混入機「TTシリーズ」を取り扱っています。 こちらがTTシリーズのTT750になります。操作パネル、液肥ポンプ、主配管などを主な部品として構成されています。 現在TTシリーズはTT750とTT1500の2種類を取り扱っており、流れる水の上限や液肥を混入できる量に違いがあり、圃場の大きさや栽培方法などを参考に選択します。 操作パネル このTTシリーズはタッチパネルで操作して、時刻と場所、水を流す量(もしくは時間)、肥料の量(倍率希釈)を設定しておくことで自動で灌水と施肥作業を行ってくれます。シンプルな画面表示とタッチでの操作ですので直感的に運用できる作りになっています。 液肥ポンプ こちらが液肥を混入するためのポンプ、チューブポンプになります。リアルタイムで流れている水の量に合わせて混入する液量を調整しています。チューブポンプ以外のポンプですと空気を吸ってしまうと液肥を吸わなくなることがありますが、このポンプは空気など関係なく吸い上げることができるので取り扱いがしやすくなっています。 主配管 主配管は灌水時に水を流すための配管になります。灌水時に液肥を混入させる場所でもあり、水の流量を計測する役割もある重要な部品になります。備わっている部品は原水流量センサー、液肥逆止弁、圧力計、サイホン防止弁になります。 その他 オプションにはなりますが肥料を水に溶かすために使用する撹拌機や、温度やCO2、土壌水分などを計測する機器もあります。土壌水分やECの値から灌水量や施肥量を増減させる設定もできる他、遠隔での操作も可能になります。土壌水分のセンサーについては以前のブログでも取り上げていますのでそちらもご覧いただければと思います。 以上が灌水と施肥の制御機器についてでした。 作業の省力化によってできた時間で圃場の拡大をしても良いですし、作物管理を充実させより品質の良いものを生産することもできます。養液土耕システムには必須といえる機器だと思います。 一方で機械製品ですので故障する場合もあります。作物に元気がないと思ったら水が流れない状態になっていたりなど、すぐに気が付けば良いのですが作物の生育に影響がでてしまうことは避けたいです。2~3日に1回程度や機器の近くで作業がある時などに軽く確認する程度でも気にかけていただけるだけで大きな被害はなくなると思います。 次回はそんな故障があった場合の原因と対処方法について書いていきたいと思います。 システムについて知りたいことやご意見がありましたらコメントをください。ブログの参考にさせていただきます。