
養液土耕栽培システムを担当しております” カシ ” です。 養液土耕システムのトラブルで液肥を送れなくなることがあります。水が流れていない場合は、作物が萎れるなどの症状が比較的早く表れますが、液肥が送られていない場合は症状が現れるのに時間がかかり、葉色が薄くなるなどの症状が出ます。そんな状態になる頃には生育や果実などにも影響が表れ、品質や収量低下の原因となってしまいます。そんな対応を急ぎたい「液肥が遅れない場合」に起こっているトラブルについてお伝えしたいと思います。 液肥の結晶や異物の混入 液肥を送れていない原因として一番多いのが詰まりによるものになります。異物はもちろんですが、液肥の溶け残りや結晶化、粘性の高い液肥も原因となることがあります。特に別の種類の液肥を同じポンプで送ると内部で混ざって結晶になることがありますのでお気をつけください。詰まる箇所は以下のような場所になります。使用されている養液土耕システムによって部品の有無や名称が異なる場合がありますのでお気をつけください。 ・液肥用のストレーナ異物や液肥結晶の塊、粘性の高い液肥の場合は沈殿した粘り気の強い部分がストレーナを詰まらせる原因となることがあります。対処としては、原因を取り除きストレーナの清掃をします。液肥タンク内に沈殿物がある場合はタンクも洗ってください。 ・液肥吸込みホース液肥結晶の塊や粘性の高い液肥が固着するなど。また、液肥用のストレーナが無い場合は異物が入ることもあります。対処としては、原因を取り除き水洗いなどを行います。ホース内で固着し洗えない場合はホースの交換をしましょう。 ・液肥ポンプ液肥の結晶や液肥の固着によりポンプの動作が妨げられる原因となります。種類の違う液肥を送ってしまった時はポンプ内で混ざりあい結晶化を起こしやすいくなります。液肥ポンプの対処は内部の分解を行い、異物の除去、内部の清掃などを行いましょう。ネジなどの細かい部品がありますのでお気を付けください。 ・液肥逆止弁こちらも異物や液肥結晶が詰まりますが、詰まって流れなくなるより、逆止が効かなくなり水が逆流し液肥が送り辛くなる、または液肥タンク内の液肥が増えることがあります。逆止弁は原水との境目ですので異物なども原水側からくる場合もあります。対処方法は分解をして内部の清掃を行います。分解の際は水を止めてから行いましょう。小さい部品もありますので水に流されたりして失くさないようにご注意ください。また、異物によりパッキンや内部に傷がついてしまうと水漏れの原因にもなりますので気を付けてください。 以上が詰まりの出る箇所になりますが、液肥の結晶や異物の混入はある程の原因がありますので事前に対策ができます。以下の点にご注意ください。 ・種類の違う液肥を流す場合種類の違う液肥を流す際は、一度液肥ポンプ内に水を流し、洗った後に別の液肥を流すようにしましょう。間に水を挟むことで種類の違う液肥が直接接触し辛くなりますので結晶化が起きにくくなります。または、液肥ポンプをもう1台設置して液肥ポンプ2台を使い、種類の違う液肥をポンプ1つで送らないようにする、というのが確実な対策になります。 ・液肥の溶け残り粉の肥料を溶かす際は貯めた水に投入するようにしましょう。粉を先に入れてしまうと水が貯まるまでに粉が水を吸って固まり、溶けずらくなってしまいます。また、冬場などで水温が低いと溶けにくいため、気温が上がった時間帯に作業をする、お湯を混ぜる、など水温を上げる工夫をすると溶けやすくなります。購入した肥料により溶けづらい材料を使用している場合もありますので、どうしても溶け残りが出る場合は別の肥料を試してみてもいいかもしれません。 ・異物混入液肥を吸い込む際の異物混入を対策するには、異物を入れないに越したことはありません。入る原因としては液肥タンクのフタが開いており、そこからゴミが入ります。異物が入らないように常に閉めておきましょう。また、肥料事態に異物が混入している場合がありますので、水に溶かす際に注意しておくと良いかと思います。 以上が液肥を送れないトラブルの液肥の結晶や異物混入が原因の場合でした。 使用する肥料の選択でもトラブルの起こりやすさは変わります。OATアグリオで製造している養液土耕用肥料はより良い材料を選択し、管理された製造過程を通って販売されておりますので安心してご使用いただけます。肥料の溶け残りや異物混入が気になる方はぜひ養液土耕肥料シリーズをお試しください。 また、注意をしていても溶け残りや異物はまぎれることがあります。写真の様に液肥の吸い口を塩ビパイプなどに括り付けるなどの底面の液肥を吸いにくくする工夫を推奨しております。 液肥を送れないトラブルの原因は他にもまだありますので、養液土耕システムについて次回投稿する際は引き続き液肥を送れない場合のトラブルについてお伝えしたいと思います。システムについて知りたいことやご意見がありましたらコメントをください。ブログの参考にさせていただきます。