
養液土耕栽培システムを担当しております ” カシ ” です。
今回は、減圧弁の役割とその重要性についてお話します。

減圧弁の基本性能
減圧弁は、水源から供給される水の圧力を適切なレベルに抑制するために使用されます。
これにより、システム内の部材が過剰な圧力によって損傷するのを防ぎます。
圧力管理の必要性
養液土耕システムで使用される部材には、圧力に対する耐性が異なるものがあります。
以下に主要な部材とその圧力制御について説明します。

点滴チューブ
・軟質チューブ
0.1~0.15MPaを原水圧の上限としているものが多いです。これを超えると、チューブが裂けるリスクがあります。通常、0.1MPa付近での使用が推奨されます。
・硬質チューブ
0.3~0.4MPaが上限の物が多く、下限は0.05~0.1MPa程度です。硬質チューブは、より高い圧力に耐えることができますが、上限を超えると同様に裂ける原因となります。
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液肥混入機
液肥混入機は、0.15~1MPa以上の圧力に対応できるものがあり、幅広い圧力範囲で使用可能なものがあります。しかし、上限を超えて使用すると、液肥の混入量が減少し、機器自体の破損につながる可能性があります。
OATアグリオで販売しているTTシリーズは0.18MPaが上限になっており、点滴チューブの使用範囲も考慮して0.1~0.15MPa付近で使用することが多いです。
適正圧力の維持と減圧弁の必要性

部材の不具合を防ぎ、長持ちさせるためには、適正圧力での使用が不可欠です。その圧力調整は潅水バルブを閉じて水圧を下げる方法もあります。
ただ、以下のような問題が生じる可能性があります。
・圧力の調整がしづらい
バルブは主に流路の開閉に使用されるため、細かい流量調整には不向きです。少しの開閉でも水圧が大きく変動するため、調整中にチューブの限界を超えて裂けることもあります。
・水量の調整ができず水が端まで届きにくい
潅水時には、点滴チューブの端まで早く水が流れ、圃場全体に均等に水が行き渡ることが理想です。しかし、バルブを閉じて圧を下げる方法では、流路が閉じているため水量が変化せず、端に届くまでに時間がかかります。
・動作が安定しない
原水が他の圃場と共用されている場合、他圃場と同時に潅水が始まると、原水元の水量が分割され、水圧が下がりやすくなります。バルブを閉じて水圧を下げている圃場は、流路が固定されているためその影響を受けやすく、水圧と水量が下がってしまいます。

減圧弁の利点
減圧弁は、圧が上がると流路を閉じ、圧が下がると開ける仕組みを持っています。これにより、設定圧を維持しつつ最速で水を端まで届けることができ、動作も安定します。減圧弁を使用することで、以下の利点があります。
・安定した圧力管理
設定した圧力を自動的に維持するため、原水元が変わらない限り調整が不要です。
・効率的な水分供給
圧力が安定しているため、圃場全体に早く均等に水を供給できます。
・機器の長寿命化
適正圧力での使用により、安定した動作で機器の寿命を延ばすことができます。
このように、減圧弁を適切に使用することで、養液土耕栽培システムの効率を最大限に引き出すことができます。ぜひ、適正な圧力管理を心がけてください。
システムについて知りたいことやご意見がありましたらコメントをください。ブログの参考にさせていただきます。
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