プロバイオポニックス技術による作物の栽培⑥

2025.05.22

2025年5月22日

プロバイオポニックス担当の 「のり」 です。

今回も前回に引き続きプロバイオポニックス技術による葉菜類、ミニトマト、メロンの栽培についてお話していきます。

・葉菜類の栽培

2024年12月25日よりリーフレタスの連続栽培を開始して4か月が経ちました。

目標としていた収穫回数も達成し、無事に試験を終了することができました。

結果としては総収量においてプロバイオポニックス区が化学肥料区に勝利!

また、化学肥料区では作の終盤に生理障害が発生した一方で、プロバイオポニックス区は良好な生育を維持しており、連続栽培におけるプロバイオポニックス栽培の優位性を示唆する結果も併せて得ることができました。

現在はベッドの掃除中です。

これからの季節は高温期となり、今回のような長期間のリーフレタスの試験はできませんので次に何を植えようか考え中です。暑さに強い小松菜かな??

・ミニトマトの栽培

2024年12月10日に定植して5か月が経ちました。

12段目で摘芯を行い、全段収穫が終わりましたのでこちらも試験終了としました。

途中までプロバイオポニックス区の収量が勝っていたものの終盤で化学肥料区が大逆転(涙)。

ただし糖度においてはほぼ全ての収穫回でプロバイオポニックス区が勝る結果が得られました。

晴天が続いた収穫回に至っては糖度(Brix)が11度を超える時も!

イチゴが甘いもので12.3度ですのでそれに匹敵する糖度です。

これまでの試験でもプロバイオポニックス区の方が糖度が高い傾向にありましたので、やはり化学肥料を使った栽培よりも糖度が上がりやすい栽培方法と言えそうです。

今作と並行して小さい栽培ベッドを使ってとある試験を行っておりました。

少々樹勢が強くなりすぎましたが、こちらでより良好な生育となる栽培条件を発見しましたので、次作の8月末の促成栽培では収量も化学肥料区に勝ることを期待しています!!

・メロンの栽培

前回のブログで収穫間際だった作ですが、4月11日に収穫を行いました。

収穫適期になると玉の付け根の葉に苦土欠乏のような黄化がみられ始めます。

少し玉を大きくしすぎましたが、糖度(Brix)は全ての玉で15-16度とプロバイオポニックスで高糖度メロンの栽培を可能とした点において大成功となりました!

プロバイオポニックスで美味しいメロンができたことについては満足ですが、メロンは味はもちろんのこと見た目が命!!

スーパーで見るメロンはネットがとても綺麗でメロン農家さんたちの緻密な栽培管理に感服しております。そろそろプロバイオポニックスのポテンシャルに私の腕がついていけなくなっていると感じている次第です(汗)。

現在「のり」はメロン栽培にドはまりしており、早速4月30日に次作の定植を行い5月19日から受粉を開始しています!

今回も各ベッドを様々な栽培条件に振り分けてどうしたらより良いものができるのかを追求していきます!

次回もお楽しみに!!

※プロバイオポニックスは国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の登録商標です。

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